テーマ:縄文文化

縄文文化の独自性 ー俳句の源流ー

 過日、「芭蕉会議」白山句会で、海紅先生が俳句創作時の心構えとして芭蕉の言葉を引用された。  花と向き合うときに、その花を信頼しなければ、花はきっと恨みに思う。その信頼が詩情を生む。花を信頼して何かを尋ねてみるとよい、必ず答えてくれるから。表現はそれに素直に従えばよい。(嵐雪・或時集序)  この芭蕉の言葉は、西洋的な芸術観や…
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円の発想 <その9>

 前章で日本人は、人種的に二重構造化され「円の発想」と「区分の発想」の双方を兼ね備るハイブリッドな精神構造を持つことを述べた。ただ日本人の心性として基層を占めるのは、紛れもなく「円の発想」であろう。そしてこの「円の発想」こそ、俳諧・俳句の基底を貫くものであると思っている。私がそのような思いを強くしたのは、哲学者梅原猛氏と歴史学者武光氏の…
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円の発想 <その8>

 民族に伝わる昔話や伝説は、その民族の文化に直結している場合が多い。かつて西洋ではドイツの詩人ハイネが、キリスト教の巧みな布教活動により排撃され絶滅してゆくヨーロッパ及び母国の古い神(つまり個別民族の文化)に心を痛め、伝承や伝説・昔話の保存に力を注いだ話は有名である。  わが国でも明治以降急激に進んだ近代化・国際化の陰で、年々希薄…
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円の発想 <その7>

 私が参加している俳句関係の集団「芭蕉会議」(代表、谷地快一氏)では、例年総会を兼ねた講演会を年末に開催している。その中に印象的な講演が二つあった。一つは島内景二氏の「近世の源氏文化と詩歌」で、他は歌人穂村弘氏の「短歌の楽しみ」である。  前者は『源氏物語』が「文化統合システム」として、江戸後期に重要な役割を果たしたという話で、『…
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円の発想 <その3>

 日本人がもつ二つの人種の特徴とは何であろうか。私は端的に次のように思っている。先ず縄文的とは「平等」の思想であり相互互助の精神で、弥生的ということは「不平等」であり区別の精神である。良い意味で前者は心の安寧を、後者は進歩を日本人にもたらしてきたのではないかと思う。両者の特徴は夫々における長年の生活環境に起因していると思われる。縄文人の…
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